1. 日本の祝日:海の日(うみのひ)に込められた願いとは?
海の日(うみのひ) 英語表記:Marine Day 日付:2025年7月21日(※7月第3月曜日)
「海の日」は、海の恩恵に感謝し、海洋国・日本の繁栄を願う日として制定されました。1996年に祝日化され、2003年からは7月第3月曜日に移動。
日本は四方を海に囲まれた島国であり、古来より漁業や貿易、文化の交流も海を通じて行われてきました。この祝日は、海とともに生きる国民の意識を高めるためのものです。
夏の始まりを告げる祝日としても定着しており、海水浴やマリンスポーツの解禁イベント、子ども向けの海洋学習、港湾の一般公開など、全国各地で関連行事が開催されます。
海水浴の夕日と富士山:片瀬西浜海水浴場
熱海サンビーチ海水浴場
2. 世界の7月の祝日:独立と自由、そして感謝の日々
アメリカ独立記念日(Independence Day) 現地語:Independence Day 日付:7月4日 国:アメリカ合衆国
1776年7月4日、アメリカ13州がイギリスからの独立を宣言したことを記念する国民的祝日。花火、バーベキュー、パレード、家族団らんなど、全米が自由と国家を祝う一日です。愛国心や多様性を尊重するアメリカらしい夏のイベントでもあります。
7月4日の独立記念日を家族みんなでお祝いする
アメリカ国旗と夏の夕暮れ、家族で花火
フランス革命記念日(パリ祭) 現地語:Fête nationale / Bastille Day 日付:7月14日 国:フランス
1789年、バスティーユ牢獄が襲撃されたフランス革命の始まりを記念する日。国民の自由・平等・友愛を象徴する祝日で、盛大な軍事パレードや打ち上げ花火、街中での音楽祭などが行われます。国民の誇りと市民革命の精神が色濃く残る文化的行事です。
セーヌ川で打ち上げられた花火
ジェット機が三色の煙をたなびかせながら上空を飛行する
カナダ・デー(Canada Day) 現地語:Canada Day 日付:7月1日 国:カナダ
1867年7月1日、イギリスの自治領「カナダ」が誕生したことを記念する日。公園や通りではライブやダンス、パレードが行われ、夜には全国で花火が打ち上げられます。多文化国家・カナダらしく、移民文化の尊重や地域色も強く表れます。
カナダ・デーの花火
カナダの国旗と灯台の風景
3. 日本と世界の7月の祝日比較表:自由・感謝・季節の始まり

4. Q&A:7月の祝日ってどんな意味があるの?
Q1. 海の日って世界にもあるの?
日本独自の祝日です。海外では「海」に特化した祝日はほとんどなく、自然に感謝する行事としては「アースデイ」などが近い例です。
Q2. なぜ独立や革命の記念日が7月に多いの?
7月は夏の始まりであり、政治的・文化的に「新しい季節」との重なりを象徴しやすいため。歴史上の出来事とも一致して記念日化されています。
Q3. 夏の祝日はどの国でも家族イベントが多いの?
はい。アメリカ、カナダ、フランスなどでは花火やパレードなど家族と過ごす時間が大切にされます。日本の海の日も同様に、家族で自然に親しむ休日です。
5. 次回予告:8月の祝日―祈りと記憶の時間へ
お盆、終戦記念日、山の日――静かな想いをたどる季節
8月は、祈りと記憶に満ちた月。戦争の記憶を風化させない「終戦の日」、自然と向き合う「山の日」、そしてご先祖を迎える「お盆」。
次回は、静かな祈りに包まれる8月の日本と世界の祝祭文化に迫ります。