株式会社float
片岡 亮平様

鍛冶職人の「鍛冶町」と藍染めの「紺屋町」が肩を並べて存在した神田のまち。その歴史的関係性に着想を得て、"寄り添う"というテーマのもとに空間をかたちづくった。
空間の軸となるのは、まちの記憶を象徴する"紺色と金物"の組み合わせ。紺屋町と鍛冶町が隣り合って存在するように、紺色の落ち着きと金属の硬質さが空間の中で寄り添いながら共存している。紺色は、タイルやファブリックにも連なり、空間全体のテーマカラーとしてやわらかく浸透していく。
自然石や和紙の照明、植栽といった"和"のディテールは、この土地の記憶をすくいあげるように取り入れ、空間に穏やかな余白を添えている。
1Fカフェエリアと2Fオフィスエリアは構造体に沿うようにレイアウトされ、場所ごとの用途を超えて緩やかにひとつながりの空気をつくり出している。
街の記憶を受け取りながら、これからの営みに静かに寄り添う――そんな場所を目指した。

株式会社GRANDIR
青葉 光様

既存躯体の表情と綺麗な新規仕上部分のボリュームが心地よい、メリハリのあるデザインが今回の空間基盤となっています。
随所の白と紺色のボリューム大しては、ノイズの少ない電気・設備の計画と、線の少ない構成を心がけ、
１階のカウンター部分はタイル面の目地の通り方や割り付けを細かく詳細検討することで、通りから目に止まるひとつのメインボリュームとして成立させました。
既存躯体部分の"現し"の表現は、配線や諸設備は背景が躯体になる部分に納め、手前に照明や設備のラインを整えて全体として馴染む計画としています。
全体の空間を眺めた時に、古きを感じつつ、利用者が親しめる空間となりました。

tenbo
鶴田 能史様

多様性のある人々が国境の垣根を越えて、集う宿り木をイメージデザインしました。
そこにあなた（You）がいます。あなたを介してご縁が広がり混ざり合い、居心地の良い空間を温かく演出します。
あなたがいる限り続いていく、温もり溢れるイメージです。